私たちは日々、悲しくなったり楽しくなったりいろいろな気持ちを抱えて過ごしています。
気持ちのままに常に生きることが出来れば困ることはないのかもしれませんが、時には自分の気持ちを切り替えて物事に取り組まなければいけないような場面もあります。
そんな時、どんな風に気持ちを切り替えていけばよいのでしょうか。
気持ちの切り替え術
気持ちの切り替え術とは、「なんとなく集中出来ない」「イヤな感じがする」といった不快な気持ちにこだわる意識を別のものに向けて切り替える方法のことです。
例えば”スポーツ選手が大事な局面でいつも同じ動作をしている”というのを聞いたことはありませんか?
この動作には、「大事な場面で失敗してはいけない」といったネガティブなイメージや不安・緊張といったパフォーマンスを下げてしまう気持ちを、いつも行っている行動を取ることによってリセットするといった効果があります。
人間の感情・認知・行動はつながっています。
「うまくいかない気がする」と考えると気持ちは「落ち込む」かもしれません。
そうするとなんとなく「集中出来ない」ことになり、実際に物事がうまくいかず、「やっぱり失敗した」と考えるかもしれません。
このつながりを利用して、行動を起こすことによって強制的に気持ちを切り替えようという考え方です。
気持ちの切り替えに使える方法
切り替え術については分かったけれど、ではどんな方法がいいのか。
これは人によって違うため、絶対的な方法があるわけではありません。
自分に合った方法を探していくことが大切です。
ー探し方ー
①紙とペンを用意する
②過去の成功体験を思い出し、その日の出来事や自分の心理状態を出来るだけ書き出す
③書き出した中から、成功につながった要因を分析する
こうした時にうまくいった、自分はこうしている時にリラックスできる、といった経験から、自分はこうすればうまくいく!と成功するパターンをイメージできる方法があなたにとっての切り替え術です。
自分のことは分からないし……という方は尊敬する人の行動パターンを分析してマネしてみることから始めてみるのも良いかと思います。
切り替え術をすぐに見つけることは難しいかもしれません。
日常の中でいろいろと試してみることで自分にとって、しっくりくる方法を見つけていくことが大切です。
切り替え術を決めるときのルール
切り替え術には大事なルールが2つあります。
①その場で作り出さないこと
困った状況になったとき、その場で思いついた切り替え術で気持ちをリセットすることはとても難しく、不可能です。
切り替え術は事前にしっかりと自己分析をして準備することが大切です。
②切り替え術を1つに絞らないこと
毎回絶対に気持ちをリセット出来る完璧な方法は存在しません。
これがダメなら次はこっちを試してみよう、と思える備えを用意しておくことが気持ちの余裕に繋がります。
ただし、たくさんあればあるほどいい、という訳ではありません。
「違うかな?」と思ったらその都度見直してみてください。
オン・オフをつけた生活に
生活全般のパフォーマンスをあげるために気持ちや意識の切り替えは大切です。
必要な場面で必要なだけのエネルギーを使えるように、切り替え術を利用してオン・オフが切り替えられる生活を心がけたいですね。