ついついいらないものまで買ってしまう

衝動買いというものは
誰でも少なからずされたことがあるのではないかと思います

ついつい目に入ったものが気になって買ってしまったり
ネットショッピングで気軽にポチってしまったり

買った後で、買ってよかったなぁと思えるものであれば良いのですが
なんでこんなもの買っちゃったんだろう、と罪悪感を抱えてしまったり
小さな金額が積み重なって大きな出費になってしまうのは
困ってしまいますよね

今回はそんな困った衝動買いについて
考えていきたいと思います

2種類の衝動買い

衝動買いをしてしまうことが止められない、というと
買い物依存症じゃないか、と考えられることが多いかもしれません

確かに、買い物依存症は一般的によく知られている
衝動買いにつながる精神疾患ですよね。

借金をしてでも、買い物の衝動が止められない
クレジットカードの限度額いっぱいでも、買い物の衝動が止められない
・買い物をした商品は、すぐには使えない/直近で使える事情のないものである
自分の生活にそぐわない品物を買ってしまう
・買い物に対する考えが、頭一杯に占めていて拭い去ることが難しい

こういったことに当てはまる方は
買い物依存症の傾向があるかと思われます。

また、衝動的な買い物の別の面として

つらい気持ちやストレスを発散するために買い物を繰り返す
・買い物をしないと、何か悪いことが起きるのではないかと不安になる
気分が上がっている時や、気持ちが大きくなっていると衝動的に買い物をしてしまう
開放的な気持ちになったときに、気の向くままに勢いよく買い物をしてしまう

このようなパターンもあります。
この場合は、買い物依存症ではなく
別の精神疾患に関連した買い物衝動である可能性があります。

別の精神疾患とは
気分の不調をもたらす抑うつ状態・うつ病・不安障害・双極性障害などが考えられます。
さらに、AD/HDといった発達障害によって衝動性の制御が難しいこともあげられます。

これらの衝動買いのパターンは
どちらか1つだけであることもあれば
どちらも併発していることもあります。

どちらの場合であっても

衝動的な買い物は、その場では安心感や爽快感、不安感の軽減を得ることができます。
欲しいものを手に入れることは「ドーパミン」というホルモンが脳内で分泌され
私たちに快感を与えるためです。

しかし、大きな買い物になればなるほど家計を圧迫したり
資金繰りに窮して社会的に支障をきたすなどの生活上のストレスが大きくなります。
また、小さな金額であっても、それを繰り返しているうちに
気づいたときには多額になってしまっていることも少なくありません。

心理的には
止められない・やめられない自分に対する自己否定がうまれ
起きてしまった事柄に対して後悔や罪悪感が募ることで
自己肯定感の低下や、気分の問題の悪化が懸念されます。

まずはその衝動買いを引き起こしている要因が
どこにあるのかをしっかりと考えていくことが大切です。
そのうえで
抑うつや気分の波が大きいなど、こころの不調が強いようでしたら
適宜薬物療法も行うことも重要であるように思われます。

買い物以外の気持ちの発散方法を考えたり
衝動性を別の方向に向ける術を相談することが
カウンセリングでは可能かと思いますので
お悩みの方は一度お気軽にご相談ください。

カウンセリングの予約

トップページへ