ストレスコーピングを使うとき
ストレスコーピングはストレスを軽減させるために有効な方法として注目されています。
ここでは、より高い効果を得るための3つのポイントを示していきます。
周りへ相談する
ストレス状態が強い状態にあるときは、こころと身体のバランスが崩れて正常な判断ができない場合も多いです。
そのため自分なりにストレスコーピングを利用しようと思っても頭の中がうまく整理できず、何を使ったらよいのか・どう進めたらよいのか、現状を客観的に把握するのが難しいと考えられます。
自分が今さらされているストレスにうまく対処できていないと感じた際には、家族や親しい友人・カウンセラーなどの専門職者に自分が今苦しんでいるストレス状況を伝え、まずはじっくりと話を聞いてもらいましょう。
そうすることで、第三者の意見を参考にすることができますし、今抱えている問題を冷静に整理するきっかけにもなるかと思われます。
問題を解決したいという意識をもつ
ストレスを抱えており、それを何とかしたいと考えていたとしても、ただ漠然と「何とかしたいなあ」と思っているだけでは前向きな解決には至らない場合もあります。
ストレスコーピングを実践するには「問題を解決していこう」という強い意思を持ち、感じているストレスについてしっかりと自覚・分析することも大切です。
曖昧な気持ちではなく、ストレスとしっかりと向き合おうという姿勢がより良いストレス減少の効果につながっていきます。
実際に向きあってみると自分だけではどうしようもない状態であることもあります。
そんなときには上記のように周りの人を頼ることが必要です。
コーピングは複数もっておく
自分が取ることの出来るストレスコーピングは1つだけではなく、複数持っておいたほうがよいとされています。
あるコーピングを試してみてうまく働かなかった場合、持っているコーピングが1つだけだとそのストレスに太刀打ちできなくなってしまうためです。
いくつかの種類のコーピングを、その都度選べるようにそれぞれのコーピングについて自分に合った方法を事前に考えておくこともよいかもしれません。
ストレスとうまく付き合っていくために
私たちの日常生活の中には、人や物、環境などさまざまなストレッサーが存在しています。
それらはあなたにとってはストレッサーになっていなくても、別の誰かにとってはストレッサーになりうるものかもしれません。
私たちがストレッサーを受けて、ストレスを感じてしまうのは決して珍しいことではなく、日々の生活の中で当たり前のことなのです。
「ストレスを感じるのは、自分が弱いせいだ」と考えてしまうことなく、ストレスの起こるメカニズムをしっかりと理解して、ストレスコーピングを使うことでストレスとうまく付き合い、自分のこころと身体を守っていくことが大切です。