この言葉の本当に示したいことってなんだろう

今の日本では、小学校・中学校は義務教育となっており
高校進学率も95%(通信制を含めると約99%)と学校に行くことが
大多数の社会になっています。

進学するかどうかが1人1人に任せられる高校ですら
99%ということは多くの人が、高校を卒業することに
意味があると思っているように感じられます。

そんな中で、昔から私がよく聞く言葉があります。
それが「学校に行く意味が分からない」です。
特に新型コロナの影響でオンライン学習の導入が
進められている学校もある昨今、家でいいじゃん、という意見をききます。

それを聞いて私はいつも感じるのですが
ここでいう「学校に行く意味が分からない」とは多くの場合
「学校は卒業したいけど、学校という場所に登校する必要性は分からない」という
ことなんですよね。
別に最終的に小卒・中卒でいい、なんてことは思ってないと思います。
だからこそ高校進学率が99%なのではないでしょうか。

さて、この「学校という場所に登校する必要性が分からない」ということですが
子どもがこの疑問を抱えた時、大人はどう対応するのがよいのでしょうか。

なんで学校に登校しないといけないの?

もちろん「そんなこと言ってないで行きなさい!」というのは
良くありません。
せっかくの子どもとのコミュニケーションの機会を
逃してしまうだけですよね。

しかしこの質問、答えるのはとても難しいのです。

なぜなら、100人いたら100通りの答えがあるからです。
一般的によく言われるのは
「友達と会うため」「勉強するため」
「学校行事のため」「部活をするため」
「社会性を身につけるため」……
このあたりかなと思います。
世間からみて普通であるために、確かにそれはとても大切で、意味のある事です。
学校は誰でもタダである程度の勉強を教えてもらえる機関ですから
行かないのはもったいない、という考えもあるでしょう。
これらの【正論】が間違っているとは言いません。

ただし、これらの答えを提示したところで、きっと子どもは納得しないでしょう。
これはあくまでも一般論であって、その子の中の答えではないからです。

「学校に行く意味なんてあるの?」と思っている子どもは
多くが”学校に行きたくない”と思っている子どもです。
その”行きたくない”という気持ちに勝る一般論は存在しません。
正論なんて求めてないんです。そんなことは知ってるんです。

つまりは、答えはその子の中にしかなく、自分で見つけ出さないといけない。

では大人はその答え探しに、どんな手助けが出来るのでしょうか。

疑問を投げかけられた大人が出来ること

実際、聞かれたときにどうしたらいいのか。

しっかりと話を聞いて、一緒に考えてみてください。

これが実は、とても大切で、難しいことだと思います。

ここで話すことは、学校に行くのか行かないのかではありません。
私たちの価値観を押し付けることでもありません。
まずは気持ちを受け止めて、ただ、一緒にそのことについて考える。

「そうなんだね、そんな風に感じてるんだね」
「どうしてそう思ったの?」
「学校に行かないとしたら、何をしたい?」
「逆に学校を休むことにはどんな意味があるんだろう」

切り口はおそらくそれぞれ違うかと思います。
大人になるとすぐに結論が欲しくなってしまうものですが
大人が勝手に答えを出そうとはしないでください。
「学校に行く意味が分からない」の裏には
もっとたくさんの悩みや、不安や、考えがあるかもしれません。
あくまでも、手伝い
子どもが考えて、自分で答えを出すための、手伝いなのです。

子どもの人生は親のものではありません。
一生子どもを導いて生きていくことは出来ません。
子どもの考える力を育てることは、将来的にとても重要なことだと思います。

もし、親子だけだと話し合いが難しかったり
ほかの人の話も聞いてみたい、ということがありましたら
1度お気軽にご予約いただければと思います。

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不登校のこどもの保護者へのカウンセリング|公認心理師 中田千晶(大阪)

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