身体の不調と不登校

要因が何であれ、実際の不登校は「頭が痛い」「お腹が痛い」「吐き気がして気持ち悪い」「なんとなく身体がだるい」「熱っぽい」などの不定愁訴と呼ばれる原因のわからない体調不良を繰り返しているうちに学校に行けなくなるという状態から始まることが多くみられます。これらの症状は、学校に行くかどうかという段階の朝の時点で強く表れ、学校に行かなくてよくなると消える、ということも起こりやすいため、仮病なんじゃないかと疑われてしまうこともあります。

これらの症状がみられた場合は、まず内科や小児科に行き、身体疾患がないか検査等で確認することが重要です。不登校と関連する身体疾患としては、起立性調節障害(OD)・慢性頭痛・過敏性腸症候群などが挙げられます。

起立性調節障害(OD)

中学生の約1割にみられる頻度の高い疾患です。主症状としては、朝起きられない・食欲不振・身体がだるい・頭痛・立っていると気分が悪くなる・立ちくらみなどが挙げられます。
症状は午前中が強く、午後には軽減する傾向があり、本人の気持ちの問題であると捉えられてしまうことも多くあります。

慢性頭痛

成人と同様に、多くは片頭痛と緊張性頭痛に分けられます。
子どもの頭痛は、大人ほど研究が進んでおらず、分かっていないことも多い状態です。しかし、いずれの頭痛も精神的、身体的ストレスが大きく関与しているといわれています。

過敏性腸症候群

腸に炎症や腫瘍などの明らかな問題がないにも関わらず、腸の働きの問題によって腹痛がおきる疾患です。主症状は腹痛やお腹の不快感であり、それらが良くなったり悪くなったりしながら2ヶ月以上続いている場合は可能性が考えられます。また、腹痛は排便によって和らぐことが特徴です。ストレスと関係が深い病気としてよく知られています。

身体疾患がない場合

身体的な疾患がなかったとしても、学校へ行くことへのストレスのため身体症状が出現し、その身体症状によって不登校になるということはよくあります。

これは子ども自身の特性として、①身体とこころがまだ未分化な状態であり大人よりも精神的なストレスが身体に出やすいこと、②成長途中であることからストレスへの耐性も低いこと、また、社会の中で③生活を周囲に依存しており環境からの影響を大きく受けやすいこと、④困ったときに頼れる資源が少ないこと、によると考えられます。

身体症状については、鎮痛剤や整腸剤などの対症的な治療を行っていくことが必要となります。子ども自身がその症状で苦痛を感じていることは事実であるため、検査で異常がなかったからといって症状を軽視せず、コントロールする方法を探ることが大切です。

そのうえで、生活リズムの整えなど身体の安定をはかり、こころの安定につなげていくこととなります。
生活リズムの整えやこころの安定については、子ども自身の話を聞きながら、どんな方法がいいかカウンセリング場面で一緒に考えていくことが出来ます。

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