このページを読んでくれているということはきっと
学校に行きたくないな/行けないな、と少しでも思ったことがある人なのだと思います。

それでもなんとかガマンして学校に行っているのでしょうか。
もう無理だと感じて、身体とこころが悲鳴を上げて、今はおうちで休んでいるのでしょうか。

どんな人でも、少しだけ、あなたの時間をもらえたらと思います。

学校に行くことだけが全てではない

学校に行きたくない、学校に行けない

いろいろな理由があって、あなたの中にそんな思いが
芽生えているのかなと思います。

それは決してダメなことでも、悪いことでもありません。

もっと頑張らないといけない
みんなそう思いながらも学校に行っている
自分だけ休むなんて甘えている、負けているみたいだ
将来どうなってしまうのか不安
周りの子たちに変に思われたらどうしよう

たくさんの不安があなたの中にはあるかもしれません。
それでも一番優先しなければいけないことは
あなたのこころと身体を守ることです。
それは、あなたにしか分からないことで、あなたにしか出来ないことです。

簡単に行かなくていいなんて言うな!と思われるかもしれません。
確かに私は学校に行かなくなったあとのあなたの生活や将来を
保証してあげることはできません。
しかし、学校に行く以外の選択肢があることは、どこかに覚えていてほしいのです。

日本における令和2年の19歳未満の自殺者数は653人(厚生労働省、自殺対策白書より)。
特に夏休み明けの9月1日は増えることが分かっています。
そして子どもが減っているにも関わらず、この数は少しずつ増えています。

その全てが学校が問題となるわけではないけれど
少なくとも学校に行くことが、生きることよりも大切だなんておかしな話です。
将来も、勉強も、友達も、生きていたらどこかでまた機会を作れるかもしれないけれど
死んでしまったら全て何もなくなってしまいます。

あなたは今、死んで全てを終わらせたくなってしまうくらい辛いかもしれない
死にたいとは思わないけど、学校には行きたくないな、と思っているかもしれない
どちらのあなたも、まずは自分のことを大切にしてあげてください。

こころと身体を休ませること

学校に行きたくないな、行けないな、と思ったときは
身体にもサインが出ているかもしれません。

頭が痛くなったり、お腹が痛くなったり、吐き気がしたり
なんとなく熱っぽかったり、身体がだるくて重かったり……

それはあなたの身体がSOSを出してる証拠です。
まずは、身体のお医者さんに行ってみましょう。
身体のSOSがどこから出ているのか調べることはとっても大切です。
もしSOSがあなたのこころから出ている時は
思い切ってゆっくり休んでください

あなたにとって我慢せずにゆっくり休める場所はどこでしょう?
保健室、図書館、公園、おうち、カフェ……
あなたが気持ちの回復が出来るところで、まずはなにも考えずに過ごしてください。
休んでしまった…と思っていると回復が出来ないかもしれません。
そのお休みはあなたにとって必要なお休みです。風邪で学校を休むのと同じなのです。

身体からSOSは出てないけど、やっぱり学校には行きたくないな、という人もいるかもしれません。
そんな人は1日だけ、と決めて時々休んでみるのもいいかもしれません。
大人だって有給を取るのですから、子どもが休んではいけないなんてことないですよね。

休むのが難しい時は、早退したり、午後から行ってみたり……
自分のゆっくり出来る時間を取ってみるのはどうでしょうか。

あなたが今どんなことに困っているのか、私にはわかりません。
それでも、学校に行きたくないあなたを、否定しないであげてください。
「こんなことで」と見ないふりをしないであげてください。

学校に行くことの意味ってなんだろう

あなたが学校に行かなければならない、と思っていたとして
それはなぜなのでしょうか?

学校はいろいろなことを学べる場所です。
勉強はもちろん、人との関わり方や、礼儀作法、他の人の考え方など
これからのあなたに役立つことが効率的に身に付くことでしょう。

しかし、これらのことは現代において
学校でなくとも身に付くものではあります。
絶対に学校に行っていないと手に入れられないものではありません。

絶対に学校に行かないと手に入らないもの、となると
学歴になるのかなと思います。
昔ほどではないにしろ、今でも学歴は重視されるのが日本社会です。
なくても生きていけるけど、あって損はしないもの、それが学歴だと思います。

ただし、あなたがガマンして無理をして合わない学校にいかないと
手に入らないものなのかというと、そうではありません。
今通っている学校以外にも、あなたにはたくさんの選択肢があるかもしれません。

自分と向き合うこととカウンセリング

まずはしっかり休んでエネルギーを回復させることがとても大切です。
ここからは、そのあとのお話になります。
この下を読んでみて、まだエネルギーが足りないな、と思った人は
また必要な時に読みにきてください。いつでも待ってますね。

さて、しっかりと休んで少し余裕が出てきたら
あなたの気持ちと向き合っていくことが重要になります。

回復したらからとすぐに学校に戻っても
また同じようにエネルギー不足になってしまうかもしれません。

そうならないために
今の自分の気持ちを少しずつ見つめていきましょう。
自分がどうしたいのか分からなかったり、気持ちがぐるぐるしてしんどくなったり
そんなことがあるかもしれません。
そんな時は、例えば、ノートに書きだしてみるのはどうでしょうか。
思ったこと、感じたことをそのまま全部書いてみて、眺めてみると
新しい気持ちが見えてくるかもしれません。

自分1人で考えるのが難しいときは、家族や友達に相談してみるのもいいかもしれません。
知っている人には言いにくいこともあるでしょう。
そんなときは、外にある相談機関を活用してみてください。
大阪市の場合は、簡単にここにあげてあります。

カウンセリングの場もそんな時には有効です。
あなたがどんなことを感じて、どんなことを考えているのか。
言えることだけで大丈夫です。言えないことは内緒にしていてもかまいません。
ぜひ教えてもらえたらと思います。あなたと一緒に考えさせてください。

もし誰かに話すことに興味があるときは下のページも見てみてください。
また、お父さんやお母さんに声をかけて、予約をしてみてもらってもいいかと思います。

学校に行きたくないあなたへのカウンセリング

不登校のこどもの保護者へのカウンセリング|公認心理師 中田千晶(大阪)

あなたのこころと身体が元気になれる日を、心より祈っています。

カウンセリングの予約

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