叶わなかった恋はなんとなく記憶に残りやすい
テストで解けなかった問題の方が良く覚えている
やらなくて後悔したことっていつまでも気になっちゃう

これらは心理学において”ツァイガルニク効果”という言葉で説明されます。

さて、いったいどんな効果なのでしょうか。

ツァイガルニク効果ってどういうもの?

ツァイガルニク効果とは

達成できなかった事柄や中途半端な状態の事柄の方が、達成した事柄よりも記憶に残りやすい

という現象です。

旧ソビエト連邦の心理学者、ブルーマ・ツァイガルニクが1927年に研究によって明らかにしました。
この研究の元には、ドイツのゲシュタルト心理学者、クルト・レヴィンが考えた
”人が目標に向けて行動している時は緊張感を持っており、それが持続しているが
目標を達成するとその緊張感を解消される”という仮説があります。

この仮説は
何か気になっていることがあったらずっとそれに気持ちが向いてるけど
それが解決したらあんまり気にならなくなるよね
ということを言っています。

それを証明するためにツァイガルニクさんが実験をされたわけですね。

そしてその実験から
・中途半端で終わっている課題は完全に終わらせた課題よりも2倍思い出されやすい
・終わらせたいと強く思っている最後の方で止めたほうが、最初の方で止めるよりも気になる
ということを導き出しました。

この2点から
課題を終わらせたいという思いが満たされないと、終わらせたい気持ちが高まって気になってしまう
ということが分かりました。

ツァイガルニク効果のメリットとデメリット

メリット

ツァイガルニク効果は、モチベーションアップに利用できると考えられています。

やる気がわかない活動でも、まずは5分だけと思って取り掛かってみる。
中途半端なところで止まっているのは気になるので
それによってなんとなくやり続けてしまうという活用方法です。

また、あえてやるべきことを途中で終わらせておくことで
それが記憶に残り、終わらせなければと気持ちが向いているために
次に取り掛かるときへのモチベーションにつながるとも言われています。
重要な課題や時間をかけてアイデアを練りたい課題の場合は
このような取り組み方をすることで
必然的にじっくりとその課題について考える時間が生まれます。

会議を行うときなども、中途半端なところでいったん休憩を挟むことで
その議題に会議参加者の意識が向きやすくなるということが言われています。

デメリット

作業途中のものをそのままにして残しておくことはストレスとなります。
さらに、課題から離れている間もずっとそのことが気になっているため
しっかりと課題から離れた休息をとることが出来ません。
そのため、パフォーマンスの低下に繋がってしまう恐れがあります。
この点からは
キリのいいところで課題を終わらせて休憩に移ることが
作業の効率化にとって重要であることが分かります。

また、やりきったこと・達成したことは記憶に残りにくいため
やり切った後に達成感が残りにくいことはデメリットとして挙げられます。
出来なかったことの方が記憶に残ってしまうため
どうしても「これは出来た」という感覚が思い返した際に得にくくなってしまいます。

ツァイガルニク効果をうまく使うためには

ツァイガルニク効果のメリットを取り入れ、デメリットを出来るだけ減らすためには
どうしたらいいのでしょうか。

それは、TODOリストやスケジュール帳を活用することです。

課題自体は中途半端なところで終わらせておく
これによってツァイガルニク効果によるモチベーションの維持が見込めます。

ここでポイントとなるのは
<課題自体は完遂していないが、キリは良いところで終わる>ということです。

そのうえで、「いつ、どこで、どのように」続きをやっていくのかということをしっかりと計画し
課題と休憩の区切りをつけておくことで、デメリットをある程度減らすことが出来ます。
残したままにしてしまっているというストレスを、この日に行うという計画で補完している形です。

こうすることで予定のメリハリがつき、効率的に課題に取り組むことが出来ます。

私たちはこのように気づいていないだけで
実は、色々な心理的な特徴を持っています。

私たちが持っている心理的な特徴をうまく使いながら
上手に課題をこなしていけると良いですよね。

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