相手とこころの距離が近くなると急に関係を切りたくなる
自分のことをあまり相手に知られたくない
人から深い悩みを相談されるのが嫌
短期間に付き合ったり別れたりを繰り返す

これらに心当たりのある方は
もしかしたら回避依存の傾向があるかもしれません。

付き合いが深くなってくると逃げたくなってしまう回避依存症

回避依存症とは恋愛依存症のタイプのうちの1つとして語られることの多いものとなります。

恋愛依存症の中でも依存型についてはこちら👇

回避依存も他の恋愛依存と同じく根底には相手にいつか見捨てられるのではないかという不安(見捨てられ不安)があります。

回避依存症の中でも特に脱走者タイプと呼ばれる人は、この見捨てられ不安に対して、相手と深い関係を築いた後に捨てられてしまったらショックが大きいため先に自分から捨ててしまおう・深入りしないようにしよう、と自分から離れることで対処しようとしてしまいます。

付き合っているうちはいいけれど結婚の話が出ると急に冷めてしまう、自分から去るのはいいが相手が離れると追いかける、といったこともあるようです。

また、回避依存における脱走者タイプの特徴として、束縛されること・求められることを嫌い、自分の考えを話そうとしないこともあげられます。

回避依存症は恋愛依存症と同じく、正式な診断名ではありません。
ただし通称として、このような状態に当てはまっている人に対して使われること自体は多い言葉となります。

近づいたり離れたりを自分の都合で繰り返したりその時だけの関係性ばかりを重視したりすることで、周りはなにがしたいのか理解出来ず接し方が分からなくなってしまいます。
その結果、さらに深い関係の構築が難しくなっていき、回避依存的な関係しか持てなくなり、本当に困ってしまったとき周囲に頼れる人は1人もいなくなってしまうでしょう。

そうならないために、脱走者タイプの傾向がある人はどうしていったらよいのでしょうか?

回避依存症のその他のタイプはこちら👇

回避依存症(脱走者タイプ)になりやすい人の特徴

回避依存症は最近では人間関係リセット症候群、と呼ばれる状態との関連も指摘されています。

恋愛のみに限らず人間関係を表面的に終わらせてしまうことは、現在だけを見れば過ごしやすいかもしれません。
しかし、これからの自分の周囲や仕事を考えると信頼関係が築けず、うまくいかなくなっていくことも多くなることは容易に想像されますよね。

・人に本音を言いにくい
・人との心理的な距離を保とうとする
・近づかれると逃げたくなる
・深刻な話を避けようとする

こういったことに当てはまる場合は回避依存脱走者タイプの傾向があるため、自分の関係性の作り方を見直してみる必要があるかと思われます。

嫌われたくないという気持ちが強い人

相手に嫌われたくないという思いが強い人は「深い関係になって嫌われてしまう前に、自分から離れてしまおう」と考え、相手との距離を取ろうとしやすい傾向にあります。

人から嫌われることやネガティブに思われることを極端に恐れるあまり自分から人と距離を取ってしまうので、深く付き合っても絶対に嫌われるわけではないという経験が積めないまま同じような関係ばかり繰り返してしまうことになります。

人間関係を築くことに不安を抱えている人

社交不安の傾向がある人は回避依存になりやすいと考えられます。

相手のことが好きであればあるほど、相手が自分をどう思っているのか、どう見ているのかが気になって、会話をすることに疲れてしまいます。
だんだんとそれが苦痛になってきて、相手から離れるという選択を取ってしまうのです。

深い人間関係に対して不安を抱えている人

深い人間関係、というものそのものに不安を抱えている人は回避依存になりやすいとされています。

家庭環境やこれまでの経験から、どうせ深い関係になってもろくなことがない、最後はみんな裏切るものだ、といった感覚が自身の中にあると、深い関係になること自体に不安を感じます。

今目の前にいる相手はこれまでの人たちとは何ら関係がないにも関わらず、今回もきっとそうだ、この人も同じだ、と自分の気持ちを相手に映し出してしまうことで相手と距離を取ろうとしてしまいます。

脱走者タイプの回避依存から抜け出すために

誰とも親密な関係を築けずにいると周囲から孤立し、困ったときに誰にも頼れず、自分の中で抱え込んでしまうことになりかねません。

そうなると、こころの病につながってしまうこともあるでしょう。

課題と直面した時に、逃げるという選択肢も大切ではありますが常に逃げていてはなにも進みません。
時には向かい合う勇気が必要となることもあるかと思います。

そのために、回避依存の傾向がある人は

・自分が抱えている課題と向き合うこと
・自分を大切にする、自分を喜ばせるための時間を作ること
・少しずつ本音で話す練習をしていくこと

これらのことに取り組んでみるとよいかもしれません。

回避依存の傾向がある人にとって自分の問題に立ちむかうことや、自分の本音を話すことは簡単なことではないかと思います。しかし、これからも同じ関係の取り方を続けていても状況は変わりません。
少しでも今の人間関係の持ち方を変えたいと感じられている場合は、カウンセリングも有効な手段となりうるかもしれません。


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