恋人をコントロールしようとしてしまう回避依存症

恋人が思い通りに動いてくれないとイライラする
恋人に対して自分が色々と教えてあげていると思う
不機嫌さを態度に表してしまう

これらに心当たりのある方は、もしかしたら独裁者タイプの回避依存の傾向があるかもしれません。

回避依存症とは、恋愛依存症の1つとして語られることの多いものとなります。

恋愛依存症の中でも依存型についてはこちら👇

回避依存も他の恋愛依存と同じく根底には相手にいつか見捨てられるのではないかという不安(見捨てられ不安)があります。

回避依存症の中でも特に独裁者タイプと呼ばれる人は、この見捨てられることへの不安に対して、相手をコントロールすることによって不適切に対処してしようとしてしまいます。

また、独裁者タイプの回避依存における別の特徴として、束縛されることを嫌い、自分の思い通りにことを進めようとすることもあげられます。

回避依存症は恋愛依存症と同じく、正式な診断名ではありません。
ただし通称として、このような状態に当てはまっている人に対して使われること自体は多い言葉となります。

自分の領域に入られることに不安を抱え、それを避けるために相手をコントロールしようとしてしまう。
そのために相手を傷付ける言葉や暴力に頼ってしまう。
その結果周りには頼れる人が誰もおらず、見捨てられる不安が強くなっていく。

この状況から抜け出すために、独裁者タイプの回避依存の傾向がある人はどうしていったらよいのでしょうか?

回避依存症のその他のタイプはこちら👇

回避依存症(独裁者タイプ)になりやすい人の特徴

独裁者タイプの回避依存は

モラハラ(モラルハラスメント)、フキハラ(不機嫌ハラスメント)、精神的DV

として指摘されることが多くなっています。

上下関係にこだわり、人と対等な関係を築きにくいと、恋愛場面のみに限らず社会の中で孤立しやすくなってしまいます。

恋人が自分の思い通りの行動を取らないと怒り出す
人には命令するが、自分が命令されるのは許せない
・相手を傷付けるような言葉を日常的に使う
・無言になることや態度で不機嫌さを表す

こういったことに当てはまる場合は回避依存独裁者タイプの傾向があるため、自分の関係性の作り方を見直してみる必要があるかと思われます。

過保護・過干渉な保護者のもとで育った人

子どもが育っていくためにある程度の世話や保護は必要ですが、自立に向かっていく思春期・青年期に入っても必要以上に子どもに干渉するのは問題です。

過保護・過干渉な保護者は子どもを自分の「所有物」のように感じ、自分が良いと考えるように動かそうとし、子どもが自由に考える力を奪ってしまいます。

一方で、保護者自身は「子どものため」と思って行動しているため、子どもが反抗してきても「あなたのためを思ってやっているのに!」と怒ってしまうのです。

このことによってその環境の中で育った子どもには

・相手をコントロールすること=相手のためである
・意見や気持ちは押し付けて納得させるものである

という考えが無意識に身についてしまっている場合があります。

さらに、小さいころから保護者のコントロール下にあったため、人から干渉されることや束縛されることに極度の恐怖・不安を感じやすくなっています。
それにより、コントロールされるくらいならば自分がコントロールしてやろうという考え方となりやすく、上下関係としてでしか周囲との関係性を持てなくなってしまいます。

独裁者タイプの保護者のもとで育った人

独裁者タイプの回避依存の傾向を持つ人が保護者になると、配偶者だけではなく子どもにも同じように接することになります。

コントロール下で育った子どもは何が保護者の怒りに触れるのかが分からず、「自分が悪い」と思うことが続くことによって自信を失い、不安や恐怖の中で生活を送ることとなります。

そうしていざ自分が家庭を持つことになるとその時の不安や恐怖が蘇り、コントロールされる前にコントロールしてしまおう、という形で表れてしまうのです。

独裁者タイプの回避依存から抜け出すために

独裁者タイプの人にとって相手をコントロールすることは、自分を守るための無意識的な対処行動となっていると考えられます。

しかし、このような関係性の作り方では関係がうまく続かず、何回やっても最終的には1人になってしまう可能性が高いですよね。

この状態から抜け出すために必要な一歩は、もう踏み出しているかもしれません。

なぜならまずは、自分が独裁者タイプの回避依存症かもしれない、と気づくことが大切だからです。

回避依存症は診断名ではなく状態を指す言葉であることは先に述べた通りです。
そのため、まず自分の状態に気づくこと。そのうえで自分の行動を意識していくことが大切になります。

恋人に対して行動を起こす際に、相手をコントロールしようとしていないか?と自問自答してみること。
コントロールしようとしているのであれば、どうしてコントロールしたいと思うのかを考えてみること。
そういったことから少しずつ自分と向き合っていくことが必要です。

また、”依存”の問題は恋人が生活の中心になっていると起こりやすいため、自分の楽しめること・自分を満たすことを恋愛の他にも見つけていくことがポイントとなります。

1人で全てに取り組むことは難しいかもしれません。
カウンセリングでは、これらの課題について一緒に考えながら取り組んでいくことが出来ます。

お気軽にご相談くださいね。

カウンセリングの予約

トップページへ