うつ病とは
うつ病とは、特に理由もないのに憂鬱な気分が続き、
悲観的になったり、無気力になったりしてしまう心の病です。
普段の生活の中でも、受験や恋愛、大切な人との離別など、
様々な出来事により憂鬱な気分になり、
うつ状態に陥ることがあります。
また、特に何かあったわけでなくとも憂鬱な気分になり、無気力になり、
意欲的に行動ができなくなることがあります。
こういったうつ状態は、原因の解消や気分転換、時間の経過などにより、次第に回復していきます。
ところが、うつ病になると、特に理由もなかったり、原因が解決してもうつ状態が回復せず、
日常生活を送ることも難しくなってしまいます。
うつ病の症状
うつ病では、下記のような症状が代表的なものです。
・憂鬱な気分
・活動意欲が無くなる
この二つがうつ病の基本的な精神症状です。
うつ病ではこの二つの内のどちらかの症状がみられます。
この他に、食欲減退、不眠、自責感、焦燥感、思考力低下、疲労感、自殺念慮などの症状の内、
合わせて5つ以上の症状がみられ、それが2週間以上続いている場合、うつ病と診断されます。
うつ病の原因
うつ病がなぜ、どのように起きるのかについては、完全には解明されていません。
しかし、近年、大きく研究は進んでおり、
脳の神経伝達物質のバランスの乱れが大きく関わっている可能性が高いことがわかっています。
また、神経伝達物質のバランスの乱れだけでなく、うつ病になりやすい性格、
うつ病を引き起こしてしまうきっかけとなるストレスなどが組み合わさることで
うつ病が起きると考えられています。
うつ病の改善のために
うつ病の改善のためには、休養・環境調整、薬物療法、カウンセリングが重要になってきます。
うつ病は、心のエネルギーが枯渇した状態でもあるため、
休養により心のエネルギーを回復させる必要があります。
そして、薬物療法で脳内の神経伝達物質のバランスを整えることが重要になるのです。
また、カウンセリングでは、会話や精神療法、もしくは精神療法のエッセンスなどを利用しながら、
考え方や思考の癖、見落としていたことなどを検討し、
うつ病からの回復やうつ病になりやすい性格の改善を目指していくのです。