「これ以上続けてはいけないと頭では分かっているのに」
「少しだけなら…と思うのにいつもたくさんのお金を使ってしまう」
「行った後は楽しい気持ちよりも後悔する気持ちの方が大きい」
最初は楽しかった関係も今はつらく感じていませんか?
そんな方にこの記事を読んでほしいと思います。
◆何のために依存していたのか?
まず、知っておいてほしいことがあります。
依存行動は「悪い部分」や「弱さ」ではありません。
依存しているものは実は、自身を守るための「一時的な居場所」なのです。
依存する=ダメという認識が多く、今すぐやめるべきと思われがちです。
友人や周りの人から「今すぐ関係を切るべき」「もう連絡取っちゃだめ」と言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。
今依存している場所や人は依存するくらいあなたにとって必要なものなのです。
依存することによって、満たされないものや心の傷つきを埋めてくれていたのだと思います。
しかし、次第にその居場所は「楽しい」や「癒し」よりも、「苦しい」「悲しい」の方が多くなってきていませんか?
この記事では、「苦しい」依存から解放し、本当の安心感と自己肯定感を手に入れるためのステップと心のケアについてお伝えします。
◆ステップ1:依存の背後にある「心の穴」に気づく
依存の対象(ホスト、バーテン、風俗)は異なりますが、その行動の根底には共通する心理的な要因があります。
依存の主な動機
- 承認欲求の渇き
「愛されたい」「必要とされたい」「自分には価値がある」という欲求が満たされない。 - 自己肯定感の欠如
「何をしてもダメだ」という自己否定感から、一時的な優越感や解放感で満たそうとする。 - トラウマと孤独感の回避
過去の辛い経験や日常のストレス、深い孤独感から逃れるための「麻酔」として利用する。
ホストクラブやバーでは、特別扱いされることで「愛されている」「価値がある」と感じ、風俗では、性的行動を通して「必要とされている」といった感覚を得ることが、この「心の穴」を一時的に埋める作用を果たしています。
最初のステップは、「私は何を求めているのだろう?」と自問し、この心の穴の存在を認めることです。
◆ステップ2:依存の連鎖を断ち切り、安全な場所を確保する
依存からの回復は、まず「依存対象との距離を置く」ことから始まります。
1. 物理的な距離を置く(行動の制限)
連絡の遮断: 担当ホストやバーテンダーとの連絡先やSNSのフォローを外すもしくは非表示にする。
場所の回避: 依存対象の場所(店)に近づかない、通り道を変えるなど、物理的に距離を置きます。
資金の制限: 依存行為に使ってしまうお金を持たないよう、家計を管理する人に相談したり、キャッシュカードを持ち歩くのをやめるなど。
2. 代替行動と新しい安全基地の発見
依存行為に走る「引き金」(トリガー)を特定し、その時に別の行動に切り替える練習をします。
▼依存のトリガーの代替行動の例
- 孤独を感じた時信頼できる友人や家族に電話をする
- ストレスが溜まった時運動する
- アロマでリラックスする
- 創作活動をする
- 承認欲求が強くなった時自分の趣味や仕事で小さな成功体験を積む
- 日記で自分を褒める
これらを習慣化させて、精神面の自立を目指します。
◆ステップ3:深いメンタルケアと自己理解を深める
依存症は「心の病」であり、自助努力だけで完全に克服するのは非常に困難です。
専門家の力を借りて、依存の根本原因に向き合うことが最も重要です。
1. 専門家によるカウンセリング
- 根本原因の探求
依存の背景にあるトラウマ、愛着の問題、自己肯定感の低さなど、専門家とともに時間をかけて掘り下げます。 - 感情の調整
依存行為によって抑圧していた「寂しい」「悲しい」といった感情を安全な場で表現し、適切に処理する方法を学びます。 - 認知行動療法
依存につながる歪んだ思考パターン(「お金を使わないと愛されない」など)を修正し、健全な考え方を身につけます。
2. 自助グループの活用(ピアサポート)
同じ悩みを抱える仲間と経験を共有する場(依存症の自助グループなど)は、「自分は一人ではない」という深い安心感を与えてくれます。
仲間からの共感とサポートは、回復の大きな力となります。
3. 「自己への優しさ」を育む(セルフ・コンパッション)
依存行為を後悔し、自分を責めてしまう時こそ、意識的に自分に優しく接しましょう。
- 「失敗」を許す
一度依存行為に手を出してしまっても、それは回復の道のりにおける一時的なつまづきです。
「それでも頑張っている」と自分を認めましょう。 - 自分自身と繋がる時間
静かに呼吸を整える瞑想や、心地よいと感じる趣味など、誰にも依存せず、自分自身と向き合える時間を毎日少しでも持ちましょう。
◆カウンセリングでまずは第一歩を
依存からの脱却は、自分の気持ちと向き合い、本来の自分を取り戻すことです。
依存対象に求めるのではなく、自分自身が自分を満たす力を持っていることを信じてください。
カウンセリングでは、あなたの状況を無視して今すぐに依存対象と離れることを勧めたりはしません。
依存から離れてもつらくならないようサポートいたします。
「楽しい気持ちよりもつらい気持ちの方が多い…」
「依存せずともつらくない生き方を見つけたい」
そんな方は、まずはご相談ください。







