相手に依存してばかりで疲れてしまう…。――抜け出すための第一歩とカウンセリングの力

嫌われたくない。
誰かに求められたい。
自分の気持ちを後回しにしてでも相手に合わせてしまう…。
――そんな自分に疲れていませんか?

それは、対人関係依存性パーソナリティ障害のサインかもしれません。
特に女性に多いこの心の悩みは、日々の生活や人間関係を苦しくし、自分らしさを見失う原因になります。

◆どうしてそうなってしまうのか

対人関係依存性パーソナリティ障害は、子ども時代の環境や経験が大きく影響します。

原因は?

  • 親の過保護や過干渉
  • 愛情不足、コミュニケーション不足
  • 厳しいしつけなど

これらがきっかけで、「自分には価値がない」「一人では生きられない」と感じるようになり、強い依存傾向が生まれます。
こうした背景が、自己肯定感の低さや強い見捨てられ不安を生み出し、他人に頼らずにはいられない心のパターンを作ってしまうのです。

こんな気持ちになることはありませんか?

  • 誰かに頼りたくて仕方ない
  • 決断を自分でできず、いつも誰かの意見を優先する
  • 嫌われることを極端に恐れ、人に合わせてしまう
  • 自分の感情や欲求を抑え込み、相手を優先しすぎる
  • 自分の価値を他人の評価でしか判断できない
  • 長く一人でいると強い不安や孤独を感じる

これらの気持ちを持ち続けることで自己肯定感が下がり、自分に対してより一層無力に感じてしまうのです。

 

◆抜け出すためのポイント

ただ、止めようと思っても気持ちだけじゃ続かない・・・

”とにかく頑張る”だけではなかなかうまくいきません。
返って挫折体験に繋がり「あぁ、自分はやっぱりだめなんだ」と無力感が増してしまうことにも繋がります。

大切なのは”無理せず自分に合った頑張り方”を見つけること。
今まで頑張ってきた方向性を少し変えてみるのです。
下記に頑張る方向性のポイントをいくつか紹介しています。

自分の感情を認めること

まずは、自分が感じている不安や恐れ、寂しさを否定せず受け止めましょう。
感情はあなたの大切なサインです。

健康的な境界線を作ること

他者との距離感を意識し、過度な依存を少しずつ減らしていきます。
無理に全てをコントロールしようとせず、自己主張を練習することも大切です。

小さな成功体験を積むこと

自分で決めたことを少しずつ実行し、自信をつけていきましょう。
たとえ失敗しても、それも学びの一部です。

感情のコントロールを学ぶこと

怒りや不安、悲しみなどネガティブな感情を適切に扱う方法を身につけることで、心のバランスが整いやすくなります。

これらのことは自分では分かっていてもなかなか取り組みにくかったり継続が困難だと思います。
でも決して一人で取り組む必要はありません。

 

◆カウンセリングでできる具体的なサポート

カウンセリングは、あなたが自分らしさを取り戻すための安全な場所です。
あなた自身のお気持ちを聞き、整理しながら一緒に考えていきます。

自己理解の促進

過去の体験や心のパターンを振り返りながら、自分を知り、癒していきます。

感情の整理と表現の練習

自分の気持ちを言葉にすることで、感情のコントロールがしやすくなります。

対人関係スキルの向上

健康的な境界線の引き方や自己主張の仕方を具体的に学びます。

自己肯定感の回復

小さな成功体験を積み重ねるサポートを行い、自己評価を高めていきます。

▼行動計画の作成

依存から自立への具体的なステップを一緒に考え、実行をサポートします。

 

◆最後に

以上に挙げたような特徴は決してあなたの弱さではありません。
むしろ誰かに認められたい、愛されたいという自然な感情なのです。
しかしその感情が過度になってしまい、結果的にあなたに生きづらさを与えてしまいます。

もし、今の自分の生きづらさに心当たりがあれば、ぜひ専門家に相談してみてください。
「自分の気持ちよりも相手に合わせてしまう」という方も、本来の自分らしさを取り戻し、穏やかに毎日を過ごせるようになるお手伝いをいたします。