万引き、窃盗を止め続けるためのカウンセリング

世の中には万引き、窃盗が止められないという人がいます。
止めなければならないことはわかっているし、何度も家族と話し合っているのに万引き、窃盗を繰り返してしまうのです。
このページに辿り着くのは、万引き、窃盗が止められないという当事者やご家族が多いと思いますが、そのような理由でこのページを見つけられたのであれば、万引き、窃盗を止め続けられるようになるために最後まで読んでみてください。

万引き、窃盗が止められないという依存症

万引き、窃盗を止められない人、その家族からの相談も受け付けています。
物を盗むという行為の背景にはいくつかの理由があるので、カウンセリングでは盗むという行動を抑止するだけでなく、盗みたい気持ちが弱まり、消えるように心理面へのアプローチを行っています。

万引き、窃盗に関する相談に関しては、お店のものを万引きする、親や知人の財布からお金を盗む、異性の下着や制服を盗む、など内容は人によってさまざまです。
下記では、万引き、窃盗という問題について、心理的な要因を取り上げて説明したいと思います。

クレプトマニア

クレプトマニアとは、物を盗むことが止められないという心の病ですが、必要な物をお金がないから盗んでしまうのではなく、お金で買うことはできるし、どうしても必要ではないのに盗んでしまうという特徴があります。
『窃盗症』『病的窃盗』とも呼ばれています。

  • 必要でもないもの、買うことができるものを盗んでしまう
  • 盗む時のスリルを体験したくて物を盗っている気がする
  • 物を盗むと達成感、解放感、満足感などを感じられる
  • 今は、盗むことに抵抗もないし、心の準備も必要ない

上記のような特徴があるとしたら、クレプトマニアであると言えます。

摂食障害と万引き

実は、摂食障害の中でも過食症になっている人も盗みをしてしまうことがあります。
上記には過食と拒食を繰り返すタイプの人が過食に陥っている時も含みます。

過食をするためには大量の食べ物が必要ですが、それをお金を出して買い続けるには限界があります。
そのため、過食をしたい気持ちが抑えきれずに万引きが始まってしまい、そこから万引きをすることへの依存性が生じてしまうケースがあります。

ギャンブル依存症と窃盗

友達や同僚など、身近な人のお金や会社のお金を盗む人の中には、ギャンブル依存症に陥っている人がいます。
ギャンブルで損をしたお金をギャンブルで取り返そうとしていてお金を盗んでしまうのです。
最初は、『ギャンブルで勝てばそっと返せばいい』、『返すのだから盗みではない』という思いでお金を盗みますが、ギャンブルに負けてしまい盗みを繰り返すという悪循環に陥ってし待っているというケースがあります。

認知症、発達障害と万引き

家族が万引きを止められないという相談の中には、よくよく話を聴いていると本人が認知症や発達障害の恐れがあるというケースもあります。
必ずしも認知症や発達障害の方が万引きをするということではありませんが、万引きをした人が上記のような課題を抱えておられるケースがあり、その場合は改善の方向性にその課題に対するアプローチを行うことが必要となります。

認知症や発達障害が万引きの背景にある場合は、病院に行くこと提案し、通院と並行して認知症や発達障害の方向けのトレーニングを提供しています。

子供が万引き、窃盗をしていることが分かった場合

万引き、窃盗を止めるためのカウンセリングでは、子供が万引きをしたり、他人のお金を盗んだということで相談を受けることも多いです。
多いのは中高校生の方で、次いで大学生、小学生の順です。
子供の万引き、窃盗の相談は先に親御様がカウンセリングに来られて、その後に当事者が自分の意思ではなく親からカウンセリングを受けに行くように説得されて、親と一緒に来談してくるというケースがほとんどです。

自分の子供がコンビニや本屋で万引きする、家で親の財布からお金を盗んだり、学校で友達からお金や持ち物を盗るなどした場合、それが初めての発覚だと親は『反省しているからもう繰り返さないだろう』と願望も込めてそう思ってしまうようですが、万引きも窃盗も依存性があるので繰り返してしまう人も少なくありません。

万引き、窃盗を繰り返して依存性が高まる前にカウンセリングへ

子供がどういう動機で万引き、窃盗をしたとしても、盗むことで感じるスリルや達成感を感じることが癖になってしまうと依存性が高まったという状態です。
最初は何らかの動機があったとしても、何度も同じことを繰り返すうちにスリルや達成感を得るために万引き、窃盗を繰り返すようになり、それが大人になってからも止められないという状態になることもあります。
そのため、子供が万引きや窃盗をした場合は早い段階からカウンセリングを受けることが必要になります。

罪の意識の低さが万引き、窃盗を常習化させる

カウンセリングで話を聴いていると、万引き、窃盗をした未成年の子たちは罪の意識が低いということを感じます。
悪いことだとはわかっていても、少し怒られて許してもらえると考えていたり、法律を正確に把握しておらず罪を軽く考えている傾向があり、それが自分の行ている万引き、窃盗への罪悪感を小さくしています。

さらに窃盗や万引きがばれても親、学校やお店など実際に注意されるだけで終わったり、その後に親と自分のした行為について話しをする時間がなかったりすることが、罪の意識の低さを促進してしまうことになり、何度も過ちを繰り返すことにつながっていると感じられます。

万引き、窃盗は、繰り返すほど癖になっていくので、罪の意識の低さが行為を継続させてしまし、依存症につながっています。

未成年の万引き、窃盗が明かになった時の親の対応

自分の子供が万引き、窃盗をしていることがわかったら、まずは親としてそれが悪い行為であり、親としてはどういう思いを持っているのか伝えて下さい。
親にバレたり、お店の人にバレたからもうしないはずと思うかもしれませんが、物を盗んだ時に脳内で生じる興奮を何度も体験したいという思いが心の奥にあれば、また同じことを繰り返す恐れがあります。
そのため、物を盗んだ行為が興奮だけでなく、親を怒らせた、悲しませたという印象を含んだものになることが必要で、それが抑止力にもつながります。

親から子供に対して話をした後は、一緒にカウンセリングを受けて下さい。
カウンセリングは、物を盗む行為が常習化していて、繰り返した回数が多いほど改善まで時間を要しますが、依存性が強くなるまでに行くとカウンセリングを受ける回数も少なくて済みます。
子供の万引き、窃盗を窃盗症(クレプトマニア)という癖、依存状態にしてしまう前にカウンセリングを受けて下さい。

また、すでに何度も万引き、窃盗を繰り返していて、窃盗症(クレプトマニア)という段階に至っている場合は、尚更カウンセリングを受けるように促して下さい。
時間はかかるかもしれませんが、大人になるまでに癖を自分で抑えられるようにしていく必要があります。

大人もやめることが難しい万引きと窃盗

万引き、窃盗は継続するほどに依存性が強化されていきます。
それは万引き、窃盗を続けることによって、それらの行為を想像したり、盗むことができそうだと感じた時に脳内でドーパミンが大量に出るようになってしまうということです。

万引き、窃盗をしたいと思っている時にたくさんドーパミンが出ていると、リスクを感じる脳の働も行動を抑制する脳の働きもも低下しているため行動に及んでしまいます。
大人であったとしても脳内で大量にドーパミンが出ている時に行動を制御することは難しいのです。

万引き、窃盗が止められないと職業問わず相談依頼がある

万引き、窃盗が止められないという相談依頼は職業問わず入ってきます。
会社員、公務員、主婦の方からの相談がありますが、教員、警察官、アスリートなどからの相談も入ってきます。
ストレスが増加した時は、特にドーパミンの分泌を脳が求めるようになってしまうので、どのような職業の方でも一度万引き、窃盗を続けてしまうと、一定期間は自分の意思で止めていてもストレスが増加した時に再販をしてしまうという傾向があります。

万引き、窃盗を止め続けるためにはカウンセリングへ

カウンセラーは、専門知識を持っているので、万引きや窃盗が止められないという方に対して単純に盗む、万引きをするという行為を止めるだけでなく、生活の中で当事者と家族の力で過ちを繰り返さないためのアドバイスも行うことが可能です。

万引きや窃盗をしてしまう理由に違いがあれば、止めるために必要なアプローチも違ってきます。
カウンセラーは、経験と知識を持って話を聴き、万引きや窃盗が止まる、再犯を抑止するようにカウンセリングを行います。

本人の改善意欲が低い場合はご家族がお越し下さい

万引きや窃盗の相談は、当事者が家族に促されて相談に来られるケースが多い
のですが、家族にカウンセリングを受けるように言われても抵抗する人もいます。

本来は、当事者がカウンセリングを受けることが望ましいのですが、本人の改善意欲が低い場合はご家族がカウンセリングにお越し下さい。
依存症は、改善意欲の低い本人がカウンセリングを受けない場合でも、家族の取り組みによって改善するケースもあるので、ご家族から改善に取り組んで下さい。


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