依存症のカウンセリング

家族で取り組む依存症の改善

依存症を改善するための要素として、脳、認知、環境の3つがあります。
カウンセリングでは、どの要素へのアプローチも依存症を改善していくために掛すことはできないものですが、家族でカウンセリングを受けて頂くことで3つの要素へのアプローチがしやすくなります。

その中でも環境という要素には、依存症を改善していくための仕組みも含まれています。
家族が一緒にカウンセリングを受けて頂くことにより、依存症を改善する仕組みの確立と維持がしやすくなるのです。

例えば、買い物依存症だとネットでの買い物ができない環境を作る、ギャンブル依存症だと必要最低限のお金だけを渡すようにするなど、物理的に依存行動を行うことができない仕組みを作ることが、家族の理解と協力があれば可能になります。

家族が依存症を抑止する環境づくりのカギ

依存症の人は、物事を自分の都合の良いように考えてしまう否認の心理が強いため、依存行動を制限する仕組みを作ること、維持することが難しいのですが、家族がサポートをすることで本人の否認の心理が弱くなるまでに依存行動を抑止できます。

依存行動を行うと、刺激に対して衝動が生まれる回路の働きが弱まらないので、少しずつ依存行動を減らしながら改善するということはできません。
依存行動をしっかりと止めた上で、依存行動を止めている状態で生じる心理的な課題を解決していく必要があります。
そのため、環境という観点から依存行動を抑止することが重要で、依存行動を抑止できる
環境作りという点で家族のサポートがあることは望ましいのです。

依存症を改善するためには、カウンセラーだからこそできるサポートもありますが、依存症である本人にしかできない自己管理があり、家族だからこそできる環境づくりのサポートがあります。
依存症であるご本人とご家族が一緒にカウンセリングに取り組んで頂くことは、依存症を改善する環境づくりを促進するのです。

家族カウンセリングの方法

家族カウンセリングは、ご本人と家族が交互にカウンセラーと話をして頂く場合とご本人とご家族が一緒にカウンセラーと話をして頂く場合があります。
どちらか一方の方法をとるということではなく、話の進み具合や今後の展望を視野に入れ、カウンセラーからどのようにして話を聴かせて頂くか提案させて頂きます。

また、クライエント様からの要望で別々に話を聴かせて頂く場合もあれば、ご本人とご家族から一緒に話を聴かせて頂く場合にあります。
時には、ご家族の方はご本にとは別の機会にカウンセリングにお越しになる場合があります。

児童、学生の家族カウンセリング

依存症である本人が、児童や学生である場合は、家族カウンセリングを受けて頂くことが望ましいと言えます。
年齢的が若いほど精神的に未成熟であること、依存症であることが今後の人生に持たらす弊害を想像することが難しいということから、環境を整えるということだけでなく、自己管理という観点からも、ご家族のサポートが必要になるからです。

また、児童、学生は自分のことを洞察して話すことがまだまだできないことも多く、日常の話の中から依存症の改善の手掛かりとなることをカウンセラーに伝えきれていない場合が多いので、ご家族から聴ける内容が貴重なものになることが多いのです。

社会人の家族カウンセリング

もう社会人として働いている人、それに該当する年齢の人は、カウンセリングを一緒に受ける人が配偶者である場合と両親や兄弟姉妹である場合とに分かれます。

社会人の場合は、依存症の改善のために1人でカウンセリングを受けている方もたくさんおられますが、ご家族が一緒にカウンセリングに取り組んで頂く方が改善の経過は良いと言えます。
一緒に依存症とは何かを理解して頂き、ご本にが取り組むべきこと、家族ができるサポートはもちろん、家族がやってはいけないことなどを知って頂くことが依存症の改善を促進します。


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