アルコール依存症を克服するカウンセリング

このページを読んでいただいている方の多くは、アルコール依存症の本人ではなく、身近にアルコール依存症の方がいてその人を心配していたり、そのことで困っている方だと思います。
アルコール依存症は、専門家に相談して改善に取り組まないと改善することは難しいので、身近にアルコール依存症の人がいる場合は、いち早くアルコールを止めるための取り組みを始めなければなりません
下記にはアルコール依存症を克服する条件やカウンセリングや治療の必要性について説明しているので、一度じっくりと読んでみてください。

アルコール依存から立ち直るための3つの条件

アルコール依存症の改善は容易ではありません。
その理由は、まずはアルコールで脳が正常な判断をすることが難しい状態になっていて、少しでお酒を飲むだけで脳の働きが一気に低下する状態であり、そのため病院に通うことやカウンセリングに通うことも拒むからです。

アルコール依存症ということは、生活の中で正常な判断ができる時間が少ないということなので、このようなアルコール依存症の特徴を踏まえた改善のための条件というものを説明します。

家族をはじめ周囲のサポートが必要

カウンセリングには、アルコール依存を改善したいという人からの相談がありますが、これまで自分の意思のみで相談に来た方はいません。
親、夫や妻、兄弟、職場の上司、友人など、誰かにカウンセリングを受けることを進められて、乗り気はしないけど連れてこられたというケースばかりです。

それほど自分の意思で改善に踏み出すことが少ないので、身近にアルコール依存症と思われる人がいる場合は、家族をはじめ周囲の人がその人をカウンセリングや病院に連れていくことが必要になります。
さらにアルコール依存症の人は、すぐにカウンセリングにも病院にも通わなくなってしまうので、通い続けることをサポートする人がいることで改善率は高くなります。

アルコール依存の克服にはカウンセリングや治療の継続が必須

アルコール依存症は、カウンセリングや病院での治療を続けることが改善のための必須条件です。
程度によっては入院によって集中的に治療をする必要があります。

専門家の判断を無視してカウンセリングや治療を中断する人は、高確率で再発してしまうので、必ず改善するまでカウンセリングや治療を継続して下さい。
身近な人は、その継続をしっかりと支えて頂くことが必要になります。

アルコール依存の克服には断酒は絶対条件

アルコール依存症を克服するためには、お酒は一生飲めません。
その理由は、お酒の成分が脳内に出来上がった依存症の回路を刺激して少しのだけでも治療を始める前の状態に逆戻りしてしまうからです。

ずっと飲んでなかったから久しぶりに飲んでみようと思って、少しだけと思っていたら大量に飲んでしまったということになってしまいます。
そして、その日からカウンセリングや治療も止めてアルコールに依存する生活に舞い戻ってしまう人もたくさんいます。

もし、カウンセリングや治療を継続している時、一旦改善したということでどちらにも通うことがなくなっていたけど、お酒を飲んでしまったという場合は、再度通っていたところに相談に行って、正直にお酒を飲んだことを話して下さい。
それが、再度アルコールに依存する生活に舞い戻らないために必要な行動です。

もしかしたらアルコール依存症かもしれない

自分もしくは家族がアルコール依存症かもしれないと感じたことがあるという方は下記の内容をチェックしてみて下さい。

アルコール依存症チェックテスト

  • 食事の時にお酒がないと物足りない
  • お酒を飲まないと寝付けないと感じる
  • お酒のせいで遅刻や約束を破ったことがある
  • 酒癖が悪いと周囲の人に言われる
  • お酒を止めた方が良いと思う失敗がある
  • 家族に隠れてお酒を飲んでいる
  • お酒が切れるとイライラしたり手が震える

上記のいずれかに当てはまっているなら、あなたはアルコール依存症、もしくはアルコール依存症になりかけています。
もし自分がアルコール依存症かもしれないと感じてこのサイトに辿り着いたのであれば、いち早く改善のために取り組んで下さい。

アルコール依存症はなぜ病院に行く必要があるのか

アルコール依存症の改善に関しては、カウンセリングルームで対応してくれるところもありますが、まずは病院での治療を第一の選択肢としてください。
カウンセリングは、入院するほどでもないという医師の診断が下りた後に選択肢として考えてください。

アルコール依存症は、様々な依存症の中でも薬物療法と同じく病院での治療がふさわしいのですが、その理由は、以下の通りです。

  • 依存の程度によっては入院、薬物療法を受けることができる
  • 薬物療法を受けた方が良いケースもある
  • 治療設備が整っているところは心理療法も受けることができる
  • 条件反射制御法に取り組める病院もある

アルコール依存症は、日常生活の中でお酒を断つということを自己管理で継続することが難しい人もいます。
そのため、カウンセリングに通ったり、病院の外来治療を受けても改善しないことがあるので、そういう時は入院治療を行うことが必要になります。
病院では、入院によってアルコール依存症を改善していくプログラムを持ったところがあるので、アルコールが止められないという人は入院をして改善を目指すことも検討して下さい。

アルコール依存症は、カウンセリングや外来治療を継続できない人もいますが、その段階で本人も家族も治療を諦めてしまうことがあります。
しかし、入院だと病院の管理のもと計画的に治療が進められるので、自分の意思で断酒やカウンセリングの継続が難しい段階の人は入院治療が必要です。

カウンセリングも受けたいという方へ

アルコール依存症の改善のために病院の外来治療に通っていたり、入院治療を終えて外来治療に切り替わったという方の中には、AXIAでのカウンセリングも並行して利用したいと希望される方もおられます。
そのような方には、病院での治療をしっかりと継続して頂く上でカウンセリングを受けて頂いております。

アルコール依存症は、脳にアルコールの成分が作用して依存状態になっている病気なので、病院での治療が必要な場合があります。
カウンセリングだけでは改善が難しいケースもあるので、カウンセリングに行くから病院は通わないということは望ましくありません。
カウンセリングを受けることは、病院での治療意欲の向上や日常のストレスケアという点で依存症の改善につながるので、上手に利用して頂ければと思います。

病院へのリファー

アルコール依存症の相談でカウンセリングを受けに来られた場合、程度によっては病院に行くことを勧めることもあります。
詳しく話を聴かせて頂くと、どの程度の依存の程度と日常生活の中での改善の可能性の有無はある程度分かりますので、入院が必要だと感じた場合は病院にいくことを提案いたします。

お酒を止めるためのカウンセリングの流れ

上記で説明した通りアルコール依存に関しては程度によっては入院による治療が必要になるため、病院で改善に取り組まれている方いのですが、医師から入院の必要はないと言われた場合に病院の治療と並行してカウンセリングを受けたい方、まずは最初にカウンセリングで話を聴いてほしいという方などは、アルコール依存症の克服のためにカウンセリングに来られています。

日常生活の中でアルコール依存症の改善を目指す方へ

日常生活を送りながらアルコール依存症の改善を目指すという場合は、カウンセリングを継続して受けることが必要です。

他の依存症の方と同じでアルコール依存症の方もカウンセリングにしろ、病院での通院治療にしろ、継続しない方が多く、再度アルコールを飲み始めてしまうからです。
まずは、カウンセリングや病院での通院治療を継続することが、改善のための2つ目のステップです。
ちなみに1つ目のステップは改善をしようとカウンセラーなり、病院なりに相談に行くことです。

アルコールは絶対に飲まない

アルコール依存症のカウンセリングでは、前回のカウンセリングからお酒を飲んでいないかを毎回確認します。

一度アルコール依存症になると、一生お酒を断たなければならないからです。
お酒好きとアルコール依存症の違いは、お酒を飲む量を調節出来たり、時と場所を選んで飲むことができるか、飲まなくても平気かという点です。

アルコール依存症になった方は、アルコールが体内に入ると脳内にできている依存症の回路が刺激され、治療をどれほど続けていたとしても依存症に逆戻りして、飲み量の調整ができない、飲む量と場所を調整できない、飲まずにいられないという状態になってしまいます。

カウンセリングを受けるということは、カウンセラーと飲まない約束を続けることでもあります。
その約束の確認を行いながら、日常生活の様子をお聴きして、アルコールによって壊してはいけない日常があるという自覚を強めていって頂きます。

自尊心の回復の生活の再生

アルコール依存症になってしまうと、生活の中で様々な失敗をしてしまったり、改善に協力してくれる人を裏切ってしまったりして、自尊心が低下しています。
自己嫌悪になって自分がとても無価値な人間に感じてしまうようになり、その葛藤を誤魔化すためにまたお酒を飲むという悪循環に陥っています。

そのため、カウンセリングでは、カウンセラーとの関係性を築く過程で自尊心の回復を試みて、それと同時に日常生活を立て直すためのアドバイスを行って行きます。
改善のための日々の積み重ねが、自分の生活を再生していっている手応えにつながり、日常生活の大切さを自覚することになっていきます。

カウンセリングでは、カウンセラーがアルコール依存症からの回復をサポートしますので、日常生活の中でアルコール依存症を改善する必要性のある方は相談にお越し下さい。

アルコール依存症者への家族の支え

アルコール依存症は、アルコールによって脳の働きが低下していることも多いので、カウンセリングに通うことも含めてアルコール依存症を改善する取り組みを支える人が必要です。

正直、周囲のサポートなしに改善することは容易ではありません。
私のところに相談に来られた方の中には、家族のサポートを受けることが難しかった方は、職場の上司のサポートによってカウンセリングを継続してアルコールを止めることができた方もおられます。

改善のためにサポーターを得ることもアルコールを止めるための重要な要素です。
カウンセリングでは、アルコール依存症の人を支えるご家族の方のカウンセリングや夫婦や親子で受けていただく家族カウンセリングも行っています。
本人の希望があれば、家族以外の方にカウンセリングに同席していただくことも可能です。

アルコール依存症の克服は根気と時間が必要ですが、アルコールを飲み続けることは命を失う恐れもあります。
一日も早く依存を克服するために病院またはカウンセリングルームにご相談ください。


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