
浮気は、信頼していたパートナーの裏切り行為です。
パートナーへの思いが強いほど、悲しみと怒りが湧き上がってきます。
浮気をされた側の心理的苦痛は膨大なものです。
浮気されて傷ついた複雑な気持ちの心を理解し、今後どうしていくのかを適切に対処していくことが必要です。
浮気された側に生じる心理の特徴
以下の7つが浮気された側の心理的特徴です。
どれか1つだけ生じるものではなくそれぞれが複雑に絡み合います。
- 裏切られた悲しみ
信頼していたパートナーに裏切られたことでまず多大なショックと悲しみを感じます。
- 自己評価の低下
自分に問題があったのか、自分より浮気相手の方が魅力的だったのかと考え、自信がなくなってしまいます。
- 混乱
浮気された事実が信じられず、浮気の理由やパートナーの気持ちが分からなくなり不安な状態になります。
- 嫉妬や恨み
どうすることも出来ず行き場のない思いが湧き上がり浮気相手あるいはパートナーへの恨みの感情が生じます。
そして、その感情がさらに自身を苦しめることにも繋がってしまいます。
- 復讐心
浮気をされたことへの復讐心を抱く方もおられますが、これもまた自身を苦しめることに繋がります。
- 関係の再構築
パートナーとの関係を見つめ直し、今後どうしていくかについて悩まされます。
- 孤独感
パートナーと一緒に築き上げてきた関係性が一方的に壊されたことで孤独感を抱きます。
これらの複雑な気持ちはすぐに解決するものでもなく、これらの感情が自身をさらに苦しめることになってしまうのです。
浮気された側はどうしたらいい?
浮気をされたことのショックや怒りで何も考えられない。
あるいは、友人に相談したが気持ちを分かってもらえなかったなど経験された方もおられるでしょう。
このご時世あまり耳にしませんが「浮気は甲斐性」の考えであったり、「浮気くらいみんなしてる」と言われる方もいます。
反対に、「私ならすぐに別れる」「彼、最低だね」と端的に言われることもあるでしょう。
愛情を抱き信頼していたパートナーへの気持ちは、そうすぐに割り切れるものではありません。
自分がどうしたいのかが分からなくなって気持ちの整理が追い付かないことがほとんどです。
浮気をされたことで傷ついた自分の心を助けるための対処
1.感情の整理をする
まずは自身の悲しみや怒り、嫉妬心などの感情を認めることが必要です。
複雑な感情を整理することで、次のステップに向かうことができます。
この段階が不十分だと後にパートナーと話し合うときに冷静な話し合いが出来なくなり、事態がより深刻になってしまいます。
今後のために、漠然とした不快な感情を言葉にすることで向き合い、整理していく過程が重要です。
このステップを踏むことで、これまでは浮気に対して”最低、許せない、腹が立つ”と漠然とした不快な気持ちから、”自身が軽んじられたようで傷ついた”と感情の奥深くに触れることができます。
2.客観的に冷静に状況を把握する
感情的になっている時は、全て悪い方向に想像が膨らんでしまうものです。
そのため、まずは感情の整理をして落ち着いてから今後に向けて取り組むことをおすすめします。
浮気の内容や現時点で分かっている事実を整理した上で、改めてどう捉えるかなども検討します。
冷静に状況を整理すると、少し勘違いしていたところがあったなどの気づきも出てくることがあります。
そういった気づきも含めて、今後のパートナーとの関係性をどうするかを考えるのがいいでしょう。
3.コミュニケーションを取る
1と2が出来たら、パートナーとの話し合いの場を持ちましょう。
相手の意図や理由を聞くことで理解できる部分もあるかもしれません。
「浮気と思っていたが浮気でもないかもしれない」と感じることもあるかもしれません。
お互いのすれ違っていたことやお互いの気持ちの共有は必要不可欠です。
4.自分の気持ちを優先する
パートナーと話し合った上で、やはり許せない気持ちのままなこともあります。
仮に「浮気でもなかったかもしれない」と感じたとしても、自身が嫌な気持ちになったことは事実です。
その自身の気持ちを抑圧せずに、自分が今後どうしたいのかを考えていく段階に移ります。
別れたいと思っているのか、このまま付き合いたいと思っているのか、距離を置きたいのかを考えていく段階に移ります。
5.将来を考える
最終的には自分の気持ちに嘘のない最善の選択をすることを目標とします。
このまま付き合っていくという選択をしたとしても、また同じようなことが起きて傷ついてしまわないかなども考えておく必要があります。
同じようなことが起きないために今回のことを振り返り自身の対策をある程度立てておくことも重要です。
これらの段階を経て、浮気された側の苦しい心理からの立ち直りを目指します。
どれも大事なステップではありますが全てのステップに共通して言えることが「時間をかける」です。
パートナーへの思いや過ごしてきた時間が長いほど傷つきも深くなります。
簡単な問題ではないからこそ、焦らず自分のペースで気持ちと向き合っていきましょう。
浮気された側の方へのカウンセリング
傷ついた気持ちに寄り添いながら、前述した1~6のステップを一緒に考えていきます。
カウンセリングで、別れることを積極的に勧めたり、浮気かどうかのジャッジをカウンセラーがすることは絶対にありません。
傷ついたことや怒りを感じたことをお話しいただきご自身にとってより良い今後のための対処を一緒に話し合っていきます。
「プライベートな内容でなかなか友人には話せない・・・」
「彼・夫のことを必要以上に悪く言われるのは自分も傷つくから話さない」
「別れるべきなのかとも思うけど、気持ちの整理が出来ない」
そんな方はまずはご相談ください。