「断ると嫌われないか心配…」
「どう思われるかな?といつも顔色を窺ってしまう」
「相手に合わせてばかりが慣れてきた」――。
気づけば自分の気持ちよりも、周りの意見を優先して動いてしまう…そんな経験はありませんか?
このような“流されやすさ”は、単なる性格ではなく、心のクセとして形づくられていることが多いのです。
他人の期待を優先してしまう心理
流されやすい人は、無意識のうちに「人から嫌われたくない」「否定されたくない」という思いを強く持っています。
心理学ではこれを承認欲求の過剰化と呼ぶことがあります。
小さいころから「周囲の期待に応えること」が評価されてきた人ほど、自分の意思を表に出すことに抵抗を感じやすい傾向があります。
結果として、
- 相手の意見に合わせることで安心する
- 「自分の考え=わがまま」だと感じてしまう
- 失敗したとき、誰かのせいにできることで責任を回避してしまう
といった行動パターンが定着していきます。
「選べない人」が抱える疲れ
一見、柔軟で協調的に見える人も、内側では大きなストレスを抱えています。
なぜなら、自分の気持ちを我慢し続けることで、自己否定感が積み重なっていくからです。
「自分で決められない=自信がない」
「誰かの意見がないと不安になる」
この状態が長く続くと、
- 常に誰かの顔色をうかがう
- 自分の感情がわからなくなる
- 仕事や人間関係で燃え尽きてしまう
といった“生きづらさ”が生まれます。
自分の判断に責任を負いたくない
自分の言い出したことや決めたことがうまく行かなかったときには、どことなく申し訳なさを感じることはありませんか?
それは当然感じるものではありますが、そこの責任を負いたくない気持ちもあるかもしれません。
誰かの判断に従い、失敗したときには「いいよいいよ」と許す側だと楽なのです。
無意識的に楽な方を選んでる場合が、他人軸の人の考えでは多くあります。
カウンセリングでできること
カウンセリングは、「どうすれば他人に流されないか」を直接教える場ではありません。
むしろ、自分の中にある声を取り戻すプロセスを一緒にたどる場所です。
カウンセリングの中では、
- 「本当はどうしたいのか」を言葉にする練習
- 「相手に合わせてしまう瞬間」を丁寧に振り返る
- 「自分の意見を持つ=悪いことではない」と理解していく
といった作業を重ねます。
こうした対話の積み重ねが、「他人軸」から「自分軸」への切り替えを助けてくれます。
◆自分の意志を取り戻す小さな一歩
性格を変える必要はありません。
大切なのは、自分の“小さな選択”を重ねることです。
たとえば、
- 今日のランチを自分が食べたいものを言ってみる
- LINEの返信のタイミングを合わせず、少し考えてから返す
- 「どう思う?」と聞かれたときに、まず自分の意見を言ってみてから人の意見を聞く
こうした日常の小さな選択を積み重ねることで、少しずつ「自分の感覚」を取り戻すことができます。
◆カウンセリングを受けるタイミング
「他人に合わせることが楽じゃなくなった」と感じたとき。
「もう少し自分を大切にしたい」と思ったとき。
それが、カウンセリングを受ける良いサインです。
流されやすさは、“弱さ”ではなく、“優しさ”の裏返しです。
ただ、その優しさが自分を苦しめているなら、自分への優しさを取り戻すのことも必要です。
振り回されないよう自分軸を取り戻すカウンセリング
「誰かに合わせる」ことが悪いわけではありません。
でも、自分の選択を誰かに委ねたままでは、人生のハンドルを握れない。
カウンセリングは、そのハンドルをもう一度自分の手に戻すためのサポートです。
少し勇気を出して、“自分の意思で選ぶ”ことを始めてみませんか。
その一歩が、他人の言葉ではなく“あなた自身の声”を取り戻すきっかけになるはずです。
「相手ばかり優先する自分を変えたい」
「気を遣ってしんどくなるのをやめたい」
そう思われる方はまずは一度カウンセリングで相談してみてください。
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