
「愛情を確認するためにわざと傷つけるようなことをやめたい」
「パートナーから離れられる前に自分から距離を取ってしまう」
等の悩みがあるなら、この記事はあなたの役に立つかもしれません。
そんな行動や気持ちは『回避性依存』や『試し行動』と呼ばれます。
それは心の奥にある不安や過去の傷が影響していることが多く、決してあなたが「悪い」わけではありません。
この記事では、そんな行動を理解し、自身を変えていくために、カウンセリングでできることをお伝えします。
◆回避性依存・試し行動って何?
まず、回避性依存や試し行動についてお話します。
回避性依存
親密な関係や深い愛情に不安を感じ、無意識に距離を取ってしまう傾向です。
例えば、恋人や友人が近づいてくると漠然と不安な気持ちになり、関係が深まる前に自分から離れてしまうなどです。
これは心のどこかで「傷つくのが怖い」「愛されても失うのが怖い」という気持ちが働いているからかもしれません。
試し行動
パートナーや大切な人に「本当に愛されているか」を確かめるために、わざと試すような行動を取ってしまうことです。
例えば、「こんな私でも愛してくれる?」と突き放すような態度を取ったり、相手の反応を過剰に気にしてしまうことがあります。
これは、愛されることへの不安や、過去に十分な安心感を得られなかった経験が影響している場合が多いです。
どちらも、心が「安全」を求めているサインです。
しかし、その行動が自分やパートナーを傷つけ、関係を複雑にしてしまうこともあります。
では、どうやってこのパターンを変えていけるのでしょうか?
◆カウンセリングで何ができる? 3つのステップ
カウンセリングでは、あなたの心に寄り添いながら、回避性依存や試し行動のループから抜け出すサポートをします。
ここでは、カウンセリングで期待できる3つのステップをご紹介します。
1. 自分の行動パターンに気づく
まず大切なのは、なぜこの行動をしてしまうのかを知ることです。
カウンセラーはあなたの気持ちや考えを善悪でジャッジすることはありません。
些細なことも、自分ではめちゃくちゃなことだと思うことも、自分を変えるためには大切な気持ちです。
「どんなときに相手を試したくなる?」
「距離を取ってしまうとき、どんな気持ちが心にある?」
など、事態を解明するため掘り下げていき、自己理解を深めていきます。
これを話すことで、「ああ、私は愛されるのが怖かったんだ」「過去のあの経験が影響してるのかも」と気づく瞬間が訪れます。
気づきは自分を変えるための第一歩です。
焦らず自分のペースで大丈夫ですので、自分のペースでお話しください。
2. 心の奥にある「怖さ」を癒す
回避性依存や試し行動の背景には、「愛されても失うかもしれない」「本当の自分を見せたら嫌われる」という怖さがあることが多いです。
カウンセリングでは、過去の経験や傷に向き合う時間を少しずつ作っていきます。
例えば、子どもの頃に「親に十分愛されなかった」と感じた記憶があるなら、その気持ちを安全な場で自由に話すことで、「あの頃の自分は悪くなかったんだ」「両親もこんな思いがあったのかもしれない」と新しい視点が見つかります。
心の負担になっているものをおろすことで、現在に向き合うことが出来ます。
3. 新しい関わり方を練習する
気づきと癒しが進むと、「じゃあ、これからどうしよう?」という段階に入ります。
カウンセリングの中で、人それぞれその人にあったものを話し合っていきます。
以下に、一例として挙げています。
- 不安を言葉にする
試し行動の代わりに、「今、愛されてるか不安」「離れていかないか不安」と素直に伝えてみる。
ストレートに伝えることで、パートナーが試し行動で混乱してしまったり不機嫌になってしまうことを避けられます。
試し行動をしたい衝動になった時は、何が不満もしくは不安だったのかを言葉にして伝えてみましょう。
- 小さな信頼を積み重ねる
いきなり深い信頼関係を求めると、挫折してしまった時のショックや「どうせできない」と言う気持ちにも繋がります。
まずは、相手との小さな約束や、自分の小さな目標を設定し大切にしてみましょう。
約束事を守る習慣や、パートナーを裏切りたくない気持ちを構築していきます。
そしてその小さな約束や目標を守れた自分を認めてあげることで、次のステップへ進めます。
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- 自分を大切にする
相手の反応ばかり気にするのではなく、「私は私で価値がある」と感じられるように自己肯定感を育てていきます。
そうすると自分の時間も大切に感じ、自分の幸せは他人に作り上げてもらうものではなくなり、気持ちが軽くなります。
最初はぎこちなくても大丈夫です。
カウンセリングは、あなたが安心して「新しい自分」を試せる場所です。
パートナーと信頼関係を築いていくため自身を変える方法を一緒に探っていきましょう。
まずはご相談ください。