心理学の勉強

集団の中に生まれる心理的傾向

群集心理、または集団心理と言われている集団の中で生じる心理的な働きがあります。
人間は一人ひとりに性格がありますが、個人が集まった集団にも性格が生じると言わ
れています。

例えば、社会的促進と言い、何かの作業を一人で行うよりも集団の方が作業が進むと
いうことがあります。
反対に、集団だからこそ個人の責任が分散されて作業効率が低下する社会的手抜き
いう現象が起こることがあります。
どちらも集団に表れる心理的傾向です。
このような特徴がたくさんあるので一つずつ説明していきます。

 

赤信号みんなで渡れば怖くないという心理

『赤信号みんなで渡れば怖くないという心理』という言葉がありますが、これは
集団が形成されると個人への注目が低下する脱個人化、没個性化という状態の中
では、人間は間違った行動をとりやすいことを表した言葉です。

傍観者効果

没個性化の一つの現象には、傍観者効果というものがあります。
これは、家の外で叫び声が聞こえた時、自分以外にもその声を聴いている人は多い
だろうと思い、誰かが気にかけて助けるだろうと思って誰も助けないということが
起きる心理的効果です。

黒い羊は非難される

白い羊の中に黒い羊がいると目立ちますが、黒い羊効果という集団心理があります。
これは、ある集団の中で劣っている人、行動が集団の方向性や目的に合わない人は、
他の集団の人よりも非難されるという心理的効果です。

集団が一体化する心理

人間は、集団からの圧力を受けることによって集団の考えや目的に合わせた行動を
選択するようになりますが、それを同調行動と言います。
同調行動は、集団の凝集性が高いほど生まれやすいと言えます。

集団の凝集性という集団の結束力につながる要素が強いほど、その集団の中で個人
が冷静な判断をすることが難しく心理的効果を集団的浅慮と言います。
一つの集団が社会的に不適切な動きを始める時、誰もそれを疑うことなくついて
いくというのは、集団の凝集性、集団的浅慮が働いているからです。

集団極性化という集団が極端な方向に向かう時も上記のような心理的要素が働いて
います。
ちなみにリスキーシフトとは、集団が危険性の高い行動をとるようになることで、
コーシャスシフトとは、集団の行動が慎重になることです。

 

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