職場で出来るセルフケアプログラムがほとんどない現状

メンタルヘルス不調での休職

日本では2020年時点で
現在の仕事や職業生活に関することで強いストレスとなっていると感じる事柄がある」と
感じている労働者が全体の54%となっています。
つまり労働者の2人に1人は仕事で強いストレスを感じているということです。

また、同じ調査では常勤労働者のうち
200人に1人がメンタルヘルス不調で1か月以上の休職や退職を
経験しているということも分かっています。

さらに日本の企業でメンタルヘルス不調で休職している労働者に対しての
別の調査では、8割程度の人がうつ病あるいはうつ症状を含む適応障害という診断で
休職していたということが報告されています。

そのため、ここでは休職につながるメンタルヘルスの中でも
特にうつ状態による休職について触れていきます。

うつ病は再発率の高い精神疾患となっています。
1回うつ病を経験した人の約半分、2回経験した人の60%、3回経験した人の90%が
うつ病を再発するということが示されている論文もあります。

加えて、うつ病などの精神疾患で休職した人の20~50%が再休職となっており
特にその半分以上が3年以内に再休職しているというデータもあります。

そのため、職場復帰直後のメンタルヘルス支援は非常に重要になってきます。

では、今の日本では、うつ病による休職から職場復帰への支援はどうなっているのでしょうか?

まず、重要な支援の1つとしては、うつ病治療を継続することです。
日本の精神科・心療内科におけるうつ病やうつ状態の治療は
薬物療法が主体となっています。
これは、症状が軽くなったと自覚した後も
再発予防のためにしばらく継続することが推奨されているので
多くの患者は職場復帰後も通院を続けているようです。

加えて多くの職場では、リハビリ勤務などの業務負荷軽減措置がなされています。
主治医の意見を参考にして、職場の人事担当者や上司、産業医などによって
職場にあった形で実施されています。
休日出勤・残業の制限や、出張の禁止、責任のある立場ではなく補佐を担当させるなどの
方法で取り組まれることが多いように思われます。

薬物療法の継続と、職場環境の調整が
現在職場復帰後の労働者が受けられる支援の中心となっています。
そのため、復職後に自分で取り組めるセルフケアの支援は
未だ整っていないことが多いかと思われます。

ストレスチェックで高ストレスと判定された際

日本では2015年12月に、50人以上の労働者のいる事業所へ
年に1回のストレスチェック制度が義務化されました。
これは、休職に至るようなうつ病やうつ状態になる前に
労働者のストレスの程度を把握して、メンタルヘルス不調を未然に防ごうという取り組みです。

ストレスチェックで高ストレスに該当した労働者には
希望した場合に、医師による面接指導を受けさせることが
事業者の義務とされています。
この面接指導には
ストレス対処などの保健指導と、専門医療機関への受診指導が含まれます。
加えて、面接指導から得られた情報や、専門医療機関の受信結果をもとに
職場環境の調整や休職などの措置が取られることもあります。

また、面接指導を希望しない場合でも
産業保健のスタッフに相談できるような体制づくりが推奨されています。

しかしながら、現在のところは
医師の面接で受診指導や環境調整が必要ないと判断された労働者や
面接指導を受けなかった労働者が
自分で出来るようなセルフケアの提供は出来ていない場合が多いかと思われます。

1度プログラムを受ければ、自分でも取り組める枠組み

さて、職場でのセルフケアプログラムの実施が
未だ確立されていない中で
復職したばかりの方やストレスチェックで高ストレスに該当された方は
どのような対応を取っていくことが出来るでしょうか。

セルフケアプログラムは本来であれば
職場で取り組むことが出来るのが一番ベストではないかと思います。
その方が、復職者の方も高ストレスの方も取っつきやすいですよね。
ただし、実際問題事業所もなかなかそこまで手が回りません。

ですので、今回は
・会社のストレスチェック引っかかっちゃったんだけど、病院に行くほどでもないし…。
ただ、毎年引っかかるのも困るからなんか自分で出来ることがあったらいいなぁ。
・復職はしたものの、まだ会社でうまくやっていける自信がもてない…。
なにか薬物療法以外に自分で出来ることはないかな。
といった方向けに、私から提供できる
「メンタルヘルス向上のための認知行動スキルアッププログラム」
というプログラムについてお伝えしていきたいと思います。

このプログラムは認知行動療法、という心理療法に基づいて作られたものであり
専門職のサポートを受けながら取り組めるよう構成されています。
このプログラムを受けることで
参加者自身が認知行動療法のスキルを習得し、使っていけるようになることが目的です。

認知行動療法については下のページに少し説明してありますので
ご興味のある方はご一読ください♪

ブレンド認知行動療法

 

1回30分、全7回のプログラムを通して
認知行動療法のエッセンスに1つずつ触れていくことが出来ます。
※30分7000円、別途認知行動療法スキルアップサイト利用料金等有。

ただし、セルフケアプログラムとなりますので
受けるだけで全てがうまくいくような魔法のプログラムではありません
あくまでも、参加者自身が自分の力でこころの健康を維持できるようにするための
やり方を一緒に取り組む中で学んでいただくようなイメージですね。
専門的な知識がなければ出来ないスキル、というわけではないので
1度理解してもらえれば、あとは自分でその都度使っていける、という考えになっています。

ここで全てを伝えるのは難しいところもあるかと思いますので
ご興味ある方は一度お問合せください*

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